なぜ人は血液型性格診断を信じるのか?

こんにちは!

 

血液型診断って信じていますか?

血液型によって性格を分けるアレです。

たびたび関連書籍が発売されて話題になりますよね。

 

血液型診断の典型的パターンはこのようなものです。

A型:几帳面で忍耐力がある

B型:マイペースで行動力がある

O型:おおらかで心が広い

AB型:二重人格で合理的

 

私は嫌いなんですよねー。 

自分が几帳面じゃないA型なので信じたことがないです。

でも、結構信じている人は多いです。

 

そこで今回は血液型診断は誤りということを前提に、「なぜ人は血液型診断を信じるのか?」について調べてみました!

ではいきまーす!

 

【目次】 

 

信じていると実際に起こる「自己成就予言」とは?

f:id:hukurou03:20180418170838p:plain

人にはある考えを持つと、その考えに一致する事象が起こると予測してしまう傾向があります。

つまり、「血液型性格判断は正しい」という考えを持っていると、「この人が几帳面なのはA型だからだ」と思ってしまうということです。 

これは俗に「予断の罠」とも呼ばれ、「思い当たるフシ」があると勝手に関連付けてしまうとも言えます。

 

さらに、自分の考えに当てはまる事例だけ記憶しやすいという一般的な傾向も知られています。

ある実験*1では、特定の人の性格に関する文章を被験者に読んでもらい、その情報をどれほど覚えているかテストしました。

 

その際、「ある人」をA型だとする条件B型だとする条件に分けました*2

(性格の文章はどちらも一緒)

 

すると、血液型性格特性に一致した情報を記憶しやすくなるという結果が出ました。

f:id:hukurou03:20180418171407p:plain

このように「自分の考えを関連付けて期待通りの結果を生み出す」ことを自己成就予言といいます。

自己成就予言

 意識的あるいは無意識的に、自己の予言や主観的期待に沿うような結果を生じさせる行動をとったために、自己の予言や期待通りの結果が出現する現象。

自己成就予言とは - はてなキーワード

自己成就予言の情報処理メカニズムとは?

f:id:hukurou03:20180418170131p:plain

このような傾向の基盤となる人間のメカニズムがあります。

 

Xとyという関係のない事象の関連性を推論するとき、次の4パターンが想定できますよね。

 

ア Xが生じた→Yが生じた

イ Xが生じた→Yが生じなかった

ウ Xが生じなかった→Yが生じた

エ Xが生じなかった→Yが生じなかった

 

この中で、人が注目しやすいのはアのケースだけと言われています。

つまり、イやウのケースが多くても、アのケースが生じると、「Xが生じたからYが生じた」と推論してしまう傾向があるのです。

 

こういった認知傾向をもとに、血液型に基づいた思い込みが形成されていくと考えられています。

 

血液型性格診断の機能

f:id:hukurou03:20180418170548p:plain

血液型診断はなぜこれほどまで広がって、定着しているのでしょうか?

それは、血液型性格診断を信じることが、ある役割を持っているからだと考えられています*3

それはこの3つです。

1行動調整機能

一つ目は行動調節機能です。

血液型診断を信じていると、血液型は人との接し方の「目安」になります。

「AB型は二重人格だから気をつけろ」などというのがその典型です。

 

2娯楽機能

2つ目は娯楽機能です。

ネタとして楽しまれていることはよくわかるかと思います。

 

3関係促進機能

3つ目は関係促進機能です。

血液型の話は、時としてコミュニケーションの道具になります。

天気の話と同様、ある程度誰にでも通用し、話が盛り上がるというメリットがあるのです。

 

まとめ

いかがでしたか?

血液型の話は信じすぎると偏見につながるのですが、雑談としては便利なんですよね。

適度に付き合っていきたいものです。

 

ではまた♪

*1:(坂元1988)

*2:実際の実験では文章の「多い」条件と「少ない」条件も設定していますが簡単に説明するため省きました。

*3:佐藤(1991)や上瀬・松井(1991)。